観る前は
ハウル映画化の一報を聴いたときには、細田監督が制作するということで期待に胸をふくらませて、待っていたのですけれど、その後、諸般の事情で宮崎監督になった、と聴いてガッカリしました。さらにその後の声優発表でもガックリ。
期待よりも不安が大きいまま劇場に足を運ぶことに。
ちなみに今回は、事前の特集番組・雑誌記事などは一切目にしないよう、細心の注意を払って日々を過ごし、できるだけ予備知識のないまま、観ることを心がけました。当然 原作も読んでません。結果としてそれは良かったですね。
ンで、観終わって。
内容やストーリーには触れませんが、感想としては、自分が思っていたよりも僕は宮崎監督が好きだな、ということを改めて実感しました。
ジブリ美術館で観たショートフィルム*1のような、宮崎監督自身が好きな場面を、楽しそうに制作した(想像ですが)だろう雰囲気を感じられて良かったですね。
個人的にも、さまざまな収穫があるシーンが満載だったので、この映画を観て良かったと思います。もう一度くらい観るかも。
*1追記.2004.12.02
ここでのショートフィルムは、美術館内映画館「土星座」での作品ではなくて、僕が2003年2月に行ったときの、ラピュタ企画展で上映していた作品です。オーニソプターなどの解説を、宮崎監督自らが出演・ナレーションするという豪華な内容で
いくらなんでも、これじゃ飛ばないですね。
などと、飛行機や戦艦への言及があったりして、監督自身も楽しそうな雰囲気で、かなり面白いものでした。僕は3回観ましたし。
一方で、土星座での作品はというと・・・うん、まぁ。多くはコメントしません。
懸念していた声優ですが、木村さんの演技はそれほど気にならなかったですね。むしろ最初は倍賞さんの方が違和感がありました。
それよりも 前述の通り、ハウルは一切 予備知識を持っていなかったので、大泉洋(呼び捨て)が今回も、声優として名を連ねていることにビックリ仰天。思わずスタッフロールを確認しました。いやァ前作 千と千尋 に続き、宮崎アニメ2度目の出演かァ。
なんだか分からないけれど、妙に腹が立ちますね(笑)
映画を観終えたので、これからは原作本にチャレンジしてみようかと思います。
あと、思ったのは、宮崎監督の考える「魔法使い」の概念の底流にはやっぱり ゲド戦記 があるな、と感じましたね。考えてみれば ゲド戦記 を読んだのも、COMIC-BOXのナウシカ(マンガ版)特集号で、取り上げていたからでした。
マンガ版のナウシカにもそうですが、千と千尋 でもその影響らしい描写があります、興味のある方は読んでみてはどうでしょうか。