2004年06月09日(水)

長すぎる
さんかくへび
僕は国語の授業が苦手でした。高校生時代には国語の授業というのにはあまり意味を見出せなかったように思います

国語のテスト自体はむしろ得意な方だったのですが、どうも授業は退屈でした
教科書に沿ってする授業とそれの解説、読解といった作業にはあまり面白味がなかったように思います、読書自体は割と好きだったですが、授業のそれはとても息苦しいものを感じました

そんな僕がとても好きだった先生がいます
産休の国語教師の代わりに、採用された非常勤講師の方だったのですが、大学から出たばかりで僕らとも年齢が近く、とても親しみを感じました
また確かに教師としての経験が浅いので授業の進め方は拙かったですけれど、良く憶えているのは教科書や副読本だけではなく、自分で探した資料などをプリントして来たり、教科書で扱った作家で自分の好きな作品を紹介したりしたことがありました

また授業とはまったく関係のない、ジュール・ルナールの「博物誌」 のコピーを配って自分の好きなものを紹介したりしたことが印象的でしたね、ルナールの真摯な観察のエピソードを教えてくれたりしましたし

そうした「授業だから」という理由ではなくて、「自分からみてこの作家はどう思うのか?」という視点で僕らに教えてくれたのがとても強く印象に残っています。ルナール のときは丸々一時間授業をつぶしたような

後にも先にも、僕のベスト国語教師はこの人ですね。残念ながら産休の先生が復帰したらいなくなってしまいましたが

今日の絵は、ルナールの有名な「蛇」の一節から、初めて見たときには笑ってしまいました、とてもお茶目な感じで好きです
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